
SNSは、言ってみれば「通りすがりの人たち」に向けて情報を投げかけるようなものです。
彼らは明確な目的意識を持っているわけではなく、たまたま目にしただけ。
これは、駅前でチラシを配っているような状態と同じです。興味がない人に向けて配るため、非常に多くの数をばらまく必要があります。
しかし、「○○が欲しい」と思っている人に対して、その○○を提供すれば、自然と売れていきます。
たとえば、スーパーマーケットでの試食販売。ウインナーの試食をして「おいしい」と思った人が、2袋購入する。これは“返報性の法則”が働いた結果です。
つまり、「タダで試させてもらったから、何か返そう」という心理です。
このように、自然な形でお客様との接点を作ることが、最初のステップになります。
そのためには、**フロントエンド商品(入口商品)**の設計が非常に重要です。
フロントエンド商品の役割
初期段階では、競合より「価格が安い」「品質が良い」など、魅力的なお試し体験を提供することがポイントです。
これにより、納得してもらえた時点で、本契約・本商品への移行がスムーズになります。
たとえば英会話教室では、無料体験からスタートし、納得した人が月額契約へ進みます。
また、決済方法の選択肢(例:月額/一括、途中解約可能など)も、購入を後押しする要素になります。
フロントエンドをケチると、新規のお客様を囲い込むことができません。
逆に、魅力的な導入商品があれば、自然な流れで信頼関係が築け、提案営業がしやすくなります。
実例:10日間で60万円を売り上げた方法
私は実際に、以下のような手法で成果を出しました。
- 初めに「5万円のホームページ制作」を販売
- その後「広告+ランディングページのセット提案」で25万円の商品を追加提案
- さらに、「WEBセールスノウハウの教材」を加えた40万円のセット商品を販売
このように、入口の商品で接点を作り、関係構築と提案営業を通して高額商品へつなげることで、10日間で60万円の売上を実現しました。
継続的な接点づくりとセールス
- ニュースレターを定期配信(例:月2回)
- 有益な情報+教育的コンテンツを配信
- セールスページへ自然に誘導
- LINEやメールを通じて、個別提案やご用聞き営業
「最初から売る」のではなく、まずは接点を作って信頼を積み重ね、期待値を高めてからセールスすることが大切です。
こうしてバックエンド(高額商品)へ自然に導く流れを作ります。
なぜ私はSNSやYouTubeをやめたのか?
以前はSNSやYouTubeで情報発信をしていましたが、以下のような問題に直面しました。
- 投稿がアルゴリズムで弾かれ、表示回数が極端に少ない(20〜30人程度)
- シャドウバンやアカウント制限が突然発生
- 表現の自由がなく、言いたいことが伝えられない
- インスタも開始直後からシャドウバン状態
これらの経験から、「もうSNSに頼るのは無意味だ」と感じ、自分でコントロールできる集客導線を作ることに切り替えました。
新しい情報発信戦略:自社サイトでの運用
現在は、以下のような方針で情報発信をしています。
- 自社サイトでの短文発信
- 長文や長時間動画ではなく、要点を絞った内容のみ掲載
- 毎日投稿せず、自分のタイミングで発信
- サイト自体を“学びの保管庫”として整備
SNSやYouTubeとは異なり、自社サイトなら自分で全てをコントロールできます。
SEO対策に依存せず、見込み客に刺さる情報を、必要なときに届けられます。
安定集客のポイント
- 最初は広告を使って認知拡大
→ 自社サイトの存在を知ってもらうことが第一歩です。 - 「価値のあるサイト」と認識してもらう
→ 役立つノウハウ、わかりやすい構成、信頼性を重視。 - リピートと口コミを生む
→ 内容に価値があれば、自然と再訪・紹介が生まれます。 - レッドオーシャンでも勝負する
→ 競合が多い市場でも、やり方次第で十分勝てます。 - 魅力的な無料・低価格商品でリストを獲得
→ メールアドレスやLINE登録を条件に配布。 - 定期的な情報提供(教育)で期待値を育てる
→ 月2回程度のニュースレター+セールスページ誘導。
次回:コンテンツ商品の作り方について
ここまでが「集客と販売の基本設計」です。
次回は、実際にどのようにして売れるコンテンツ商品を作るのかについて解説していきます。