業務提携ビジネスのやり方
ビジネスを始めたいけれど、特定のスキルがないために起業を諦めている人は多いかもしれません。例えば、ホームページ制作会社を運営したいと考えたとき、制作スキルが無いと起業できないと考える人もいるでしょう。しかし、実際には、制作スキルがなくてもビジネスを始めることは可能です。それどころか、低資金でも十分にスタートできるやり方が存在します。
本記事では、業務提携ビジネスの具体的な方法と、成功のためのポイントについて詳しく解説していきます。
目次
1. 制作スキルがなくてもホームページ制作会社を運営できる
まず、ホームページ制作会社を運営するために必ずしも制作スキルが必要というわけではありません。実際に、多くのビジネスオーナーが自分では制作業務を行わず、外注や業務提携を活用してビジネスを成り立たせています。
たとえば、自分で制作業務を行わずに、制作の実績やポートフォリオを掲載した受け皿となるホームページを用意し、そこに集客して受注を受け付けます。その後、実際の制作は信頼できる下請けの制作会社やフリーランスに依頼するという流れです。このやり方なら、スキルがなくても事業を展開できます。
2. 下請けとの提携がカギ
業務提携ビジネスの大きなポイントは、信頼できる下請けとのパートナーシップです。制作スキルがない場合でも、腕の立つ制作会社やフリーランスと手を組むことで、高品質な制作物をクライアントに提供することができます。
個人よりも制作会社との提携が有効
私の経験上、個人のフリーランスと提携するよりも、下請けの制作会社と手を組む方が安定して成果を得られる場合が多いです。個人事業者は、能力にばらつきがあることが多く、クオリティーが期待に達しない場合もあります。一方、制作会社は規模が大きく、一定のクオリティーを保証できるため、安心して依頼できます。
3. 受け皿となるホームページの準備方法
ホームページ制作会社を運営する際には、まず受け皿となるホームページやランディングページを用意する必要があります。このページは、クライアントからの問い合わせを受け付ける窓口となり、実績やポートフォリオを紹介する場でもあります。
ホームページを自分で作る方法
3ヶ月ほどかけてコーディングや画像加工を学べば、自分で受け皿となるホームページを作成することも可能です。特に資金が少ない場合、この方法を選ぶことで初期費用を抑えることができます。WordPressのテーマ(例えばTCD)を活用すれば、初心者でも簡単にプロフェッショナルな見栄えのサイトを作成できます。
外注する場合の注意点
もし自分でホームページを作成できない場合、制作会社に外注するのも一つの方法です。ただし、外注する際は、ネット上だけでやり取りするのではなく、制作現場を実際に確認してから依頼することが重要です。信頼できる制作会社に依頼すれば、質の高いホームページを手に入れることができます。
4. 良質なデザイン実績を確保する
ビジネスを成功させるためには、何よりも「良質なデザイン実績」を用意することが重要です。デザインのクオリティーが低いと、どれだけ営業力があってもクライアントは納得せず、結果的に受注につながりません。
デザイン実績を外注で確保する方法
デザインが得意ではない場合、下請けにデザインを依頼することをおすすめします。実際のクライアント向けの案件ではなく、デザインサンプル用として制作を依頼することが可能です。架空の会社名でサンプルサイトを作成し、そのデザインをポートフォリオとして使えば十分です。
サンプル用のデザインが3つほどあれば、営業や集客に大きく貢献するでしょう。重要なのは、見た目の美しいデザインを揃えることです。
5. 効果的な集客方法
業務提携ビジネスを成功させるためには、効果的な集客が不可欠です。集客方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれのメリットを活かして多方面から顧客を獲得することがポイントです。
アナログ営業とデジタル集客の併用
アナログ営業としては、ポスティングチラシが非常に効果的です。チラシのデザインもまた、見た目が大事です。一目で「かっこいい」と感じさせるようなデザインでなければ、ゴミ箱に直行してしまう可能性があります。チラシの印刷代は2万円ほどで済みますし、デザイン費もテンプレートを使ったり、他の業種のチラシを参考にすることで抑えられます。
デジタル集客では、SNSやネット広告を活用するのが効果的です。特にネット広告を利用すれば、早ければ即日で問い合わせが来ることもあります。私自身、1週間で10件ほどの問い合わせを獲得した経験があります。
6. 実績を活用した営業とセールスのコツ
実績を持っていれば、セールスは比較的スムーズに進みます。問い合わせが来た会社に対して、自分が手掛けたデザイン実績を提示すれば、高確率で成約に結びつきます。逆に、実績が貧弱であれば、どれだけセールストークが上手でも契約には繋がりにくいです。
実績の見せ方と注意点
下請けに依頼してデザインを用意する際、デザイナー自身がその実績を自分のポートフォリオとして掲載しないようにお願いすることが大切です。あくまで「自分の会社で作成したもの」という形で提示することで、自社の信頼性を高められます。
7. 下請けとの取り分調整と月額サービスの提供
下請けとの業務提携においては、取り分の調整が重要です。制作費や利益分配について、明確な合意を得ておくことでトラブルを回避できます。また、月額サービスや保守管理費などを設定することで、継続的な収入源を確保することも可能です。
まとめ
業務提携ビジネスは、制作スキルがなくても十分に成功する可能性があります。重要なのは、信頼できる下請けとの連携や、良質なデザイン実績を揃えること、そして効果的な集客方法を活用することです。
要点をまとめると、
- 良質なデザイン実績をプロに依頼して確保する。
- 受け皿となるホームページやランディングページを用意する。
- SNSや広告、ポスティングチラシで集客を行う。
- 自分は制作作業を行わず、集客と営業に専念する。
- 下請けに制作業務を依頼し、取り分を調整する。
この方法で、初期費用を抑えつつも効果的なビジネス展開が可能です。起業の一歩を踏み出したい方には、非常におすすめのビジネスモデルです。